「里道(りどう)とは?土地の払い下げ手続きをわかりやすく解説!」┃沖縄那覇市 土地家屋調査士 半嶺当徹事務所

不動産を売買するときや、建物の建て替えを考えたときに、「この道って誰のもの?」と思ったことはありませんか?実は、私たちが普段気にせず使っている道の中には、個人の所有物ではなく、地番のない「里道(さとみち)」と呼ばれるものが存在します。
里道は、昔から使われていた公道の一種です。そのため、相続や土地の売買を行う際には、払い下げの手続きが必要になることもあります。
今回は、そんな「里道」について、土地家屋調査士がわかりやすく解説!里道の基本知識から、払い下げ手続きの流れ、注意点まで、会話形式で詳しくお伝えします。
「自分の土地にも里道が含まれているかもしれない?」と気になった方は、ぜひ最後まで読んでみてください!
里道(りどう)とは?土地の払い下げ手続きを解説!
依頼者: 「里道って何ですか?」
土地家屋調査士: 「里道とは、地番が割り振られていない昔の道のことです。」
依頼者: 「地番がないってどういう意味ですか?」
土地家屋調査士: 「通常、不動産には地番があって、その地番に面積や所有者情報が紐づいています。でも、里道は地番がありません。所有者がいないため、市町村が管理していることがほとんどですね。」
依頼者: 「地番があるのに所有者がいない場合もありますか?」
土地家屋調査士: 「地番がある場合は、基本的に所有者の名前が記録されています。地番がなければ所有者がいません。ただし、所有者不明のケースもあります。でも、里道の場合はそもそも地番がないため、管理は自治体が行っています。」
里道は誰が管理しているの?
依頼者: 「じゃあ、里道に関する手続きをしたいときはどこに相談すればいいんですか?」
土地家屋調査士: 「市町村の財産管理課や道路課が窓口になります。払い下げを希望する場合は、総務課が担当することもあります。」
依頼者: 「沖縄には里道が多いんですか?」
土地家屋調査士: 「はい。沖縄には里道や水路のような無地番の土地が比較的多いですね。」
里道と水路の違いは?
依頼者: 「水路も里道と同じような扱いなんですか?」
土地家屋調査士: 「はい、似ています。昔の農業用水路や川など、地番がないことが多いです。里道と同じように管理者が自治体になっています。」
依頼者: 「じゃあ、地番がない土地って相続できないんですか?」
土地家屋調査士: 「そもそも所有者いないので、相続の話は発生しません。ただ、昔の建築基準では、里道や水路の上に建物を建てることがありました。現在では、払い下げをして地番を取得し、所有者を登記する必要があります。」
里道の払い下げ手続きとは?
依頼者: 「払い下げって具体的にどういう手続きですか?」
土地家屋調査士: 国、県。市町村が個人に対して土地を売却する手続きのことです。自治体の財産として扱われているので、正式な申請をして、購入することになります。」
依頼者: 「手続きで注意することってありますか?」
土地家屋調査士: 「まず、費用が意外と高くなるので、事前に予算を把握しておくことが大事です。あと、手続きには半年以上かかることが多いので、余裕を持って準備してください。」
依頼者: 「結構時間もお金もかかるんですね。路線価に応じた支払いになるんですか?」
土地家屋調査士: 「そうですね。ただし、通常の売買価格よりは安く購入できるのがメリットです。」
払い下げは自分でできる?それとも専門家に依頼する?
依頼者: 「自分で役所に相談して手続きすることも可能ですか?」
土地家屋調査士: 「可能ですが、測量や境界確認は専門知識が必要なので、土地家屋調査士に依頼するのが一般的です。」
依頼者: 「実家の土地を広げるために里道を買い取るケースもあるんですね。」
土地家屋調査士: 「そうですね。ただ、測量や境界確定が難しいので、専門家に依頼した方が確実です。」
里道の払い下げは誰に相談すればいいの?
依頼者: 「沖縄では里道の払い下げの相談が多いんですか?」
土地家屋調査士: 「私たちの事務所では年間5~6件くらいですが、建て替えや売却のタイミングで増えています。」
依頼者: 「払い下げの手続きはどこに相談すればいいんですか?」
土地家屋調査士: 「不動産屋さんが窓口になることもありますが、土地家屋調査士に直接相談してもらえれば、測量から境界確認までサポートできます。」
依頼者: 「とても勉強になりました!ありがとうございます!」
まとめ:里道の払い下げを検討するなら早めに相談を!
- 里道とは地番がない昔の道のこと。
- 所有者がいないため、自治体が管理している。
- 払い下げ手続きには半年以上かかることが多い。
- 費用は路線価に応じるが、市場価格より安く買えるメリットがある。
- 測量や境界確認が必要なので、土地家屋調査士に相談するとスムーズ!
里道の払い下げを検討している方は、まずは専門家に相談してみましょう!
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